ナイトワークといえば! キャバクラのボーイの仕事内容

目次

キャバクラのボーイの主な仕事内容

男性向けのナイトワークと言うと、キャバクラのボーイを想像する人が多いかもしれない。

実際求人件数で見ても、バーテンダーやホスト、送迎ドライバーなどの他の男性向け求人と比べて件数がかなり多い。

俺も今はキャバクラの店長をしてるけど、最初はボーイのバイトから始めたし、今も人手が足らない時はボーイの仕事を手伝う時もある。

ここではそのキャバクラのボーイの主な仕事内容と、ボーイの仕事をするメリットとデメリットについて紹介していきたいと思う。

氷や灰皿の交換

キャバクラのボーイの仕事は主にキャストの接客のサポート。

基本的にキャストはお客さんと会話をしながらお酒を作ったり、喫煙するお客さんのタバコに火を点ける。

そのキャストとお客さんが一緒に過ごす時間において、足りないものを補充するのがボーイの仕事!

例えばお酒を作る時にグラスいっぱいに入れる氷の補充。

大抵はアイスペールの中の氷が半分くらいになったら、氷が満タンに入ったアイスペールと交換する。

それからお客さんが灰皿に吸い殻を乗せたら、すぐに新しい灰皿を出す。

灰皿の中が吸い殻でいっぱいになったら、ではなくて1本でも吸い殻が乗ったら交換という風にね。

キャストにキッチンまでアイスペールや灰皿を取りに行かせるわけがない。だからボーイはお客さんやキャストの動きを注視しておくことが重要になってくる。

ドリンクやフードの補充

ドリンクやフードの補充。キッチンにどれくらい在庫があるか把握しておくことが大切で、なければ走って買いに行く。

よく出るドリンク類は店で発注することもあるけど、あんまり出ない酒類やフードはボーイが買いに行くことになる。

大抵開店前に確認して補充することが多いけど、お客さんの入りを見て足りなそうなものは営業中に補充することもあるな。

店に「足りない」ものがあるかどうか、しっかり把握する力もボーイには必要になってくるね。

繁華街の近くのスーパーやコンビニには異様にお酒やおつまみ類が豊富に揃ってることがあるけど、そうした理由でボーイが買いに来る機会が多いから揃えてるという噂も。

店内の営業準備と片付け

開店前と開店後の作業は、下っ端のボーイの場合掃除が多いかな。

開店前はしっかり掃除して、店に飾ってる花が枯れてないか確認したり、細かい装飾の埃まで拭き取る。トイレ掃除もかなり重要だな。においから隅々の汚れまで掃除するよ。

それから閉店後の片付け。グラスを洗ったりボトルを片付けたり、また掃除をしたり。ゴキブリが出ないように食べカスが落ちてないかしっかり確認する。

次の日の営業の準備のために氷を作ったり、発注するべきものがあるか確認することもあるな。

キャストの付け回し

来店したお客さんの中でも、特にキャストの指名がないフリー客に対して、どのキャストをつけるか判断する付け回し。

お客さんの身なりを見てどのキャストが好きそうか判断する力がいるから、ベテランボーイが任されることが多いな。

もしその付け回しがうまくいってフリー客にそのキャストや店自体を気に入ってもらえたら、また来てもらえる可能性もかなり高くなる。ボーイの仕事が売り上げに直結する部分でもあるんだよな。

トイレの空き状況の確認

キャバクラではお客さんにトイレ待ちをさせない。

正確に言うと、トイレの扉の前で待たせることはしない。

キャバクラはシステム上時間制でお金を取ってるところが多いから、キャストと一緒に過ごせる限られた時間をトイレ待ちに割いてしまうことがないように徹底する。

その上で、お客さんが「トイレに行きたい」と言ったらボーイが今トイレが空いているか確認して、空いていたら「ではご案内しますね」と言ってお客さんをトイレに誘導する。

もし空いてなかったら「もう少々お待ちください」と言って、トイレが空くまで席でキャバ嬢とおしゃべりをしながら待ってもらうよう伝える。

お客さんやキャバ嬢のお使い(パシリ)

お客さんやキャバ嬢が欲しいものを代わりに買いに行くのもボーイの仕事。言ってしまえばパシリだね(笑)

営業時間前、控え室でキャストに「◯◯買ってきてー」と言われたり、お客さんに「◯◯食べたいな」と言われたら、買いに行く。

しっかりヘアメイクまでしたキャストを外に買い物に行かせるわけにいかないし、メニューにないものでも、すぐに買いに行くことができるものなら買いに行くことが基本だね。

ボーイの収入

ボーイの仕事について紹介してきたけど、楽そうに見えた?それとも思ったよりもハードに見えた?

他にも細々とした仕事はいろいろあるんだけど、基本的には紹介したものがメインかな。

そんなボーイの収入だけど、雇用形態によっても少し違ってくる。

アルバイトか、正社員か。ここではボーイの収入について紹介していく。

夜の街・新宿歌舞伎町での相場を例に挙げて具体的な数字も紹介していくから、キャバクラのボーイの仕事が気になってる人はその相場についても確認してみて。

昼職と比較した場合は、国税庁発表の平均給与を見る事をオススメする。

アルバイトの場合

まず、アルバイトの場合。時給制か日給制のところがほとんどだね。

新宿歌舞伎町のボーイ求人の時給相場はだいたい1500円程度。日給なら12000円くらいが多い。

居酒屋バイトに比べると時給は多少高いけれど、そこまで難しいことを求められるわけではないから特別高い時給でもないね。

でも、これは未経験の場合の時給。

ここから仕事を覚えて、十分店の戦力に数えられるようになってきたらバイトでもどんどん時給が上がっていく。中には時給2000円以上で働くボーイもいるから、バイトでもかなりの給料を稼ぐことができる!

正社員の場合の場合

正社員の場合は月給制が基本。新宿歌舞伎町の相場でだいたい28万円〜32万円のところが多い。

未経験からいきなりこの給料がもらえるから、かなり経済的には充実するな。

しかも正社員の場合、普通の会社同様福利厚生がしっかりしているしボーナスの支給もあり。

正社員もアルバイト同様昇給を見込むことができるし、この先キャバクラの経営幹部や店長になることも可能だよ。

俺も最初はバイトのボーイとしてキャバクラ業界に入ったけど、今やそこそこ人気があるキャバクラの店長になることができてる。

そうなれば年収800万、1000万も夢じゃない世界だから、正社員のボーイになったらそれで終了ではなく出世を狙うこともできる!

ボーイとして働くメリット

収入面についても紹介してきたけど、ボーイとして働くことのメリットについて教えたい。

ボーイの仕事を選ぶことには十分なメリットがある!

普通の会社員よりもボーイを選ぶべき!とまでは言わないけど、ボーイの仕事も捨てたもんじゃないとは感じて欲しいな。

経歴不問

キャバクラのボーイは経歴不問、学歴も不問。

高校を卒業した18歳以上の人であれば誰でも働くことができる!

それはアルバイトでも正社員でも同じことで、ボーイの仕事なんて学校で訓練できるものじゃないし、最初は誰でも未経験。

今までの経歴や学歴に関しても問わない求人が多いから、若い人だけかと思いきや年齢層は意外と幅広い。

中には会社をリストラされた中年の人が転職先を見つけるまで、もしくは転職先が見つからずにキャバクラのボーイの仕事を始める人もいる。正直言葉遣いや態度がしっかりしてるからかなり心強い!

必要なのは学歴でも職歴でもなんでもなく、ただキャバクラのボーイとして働きたいというやる気だけ。そのやる気があればかなり間口が広い世界なんだよね。

強い忍耐力が身につく

正直、忍耐力はかなり身につく。

キャバクラのボーイはやる気があれば誰でも入れる世界ではあるけど、入ってからが大変な世界であることは否めない。

仕事を覚えるまでは先輩のボーイやキャストにこき使われたり、いつまでも仕事を覚えないと怒られることもある。新人ボーイはその店のヒエラルキーの中でも最下層だと思っておくと正しいかも。

俺はやる気があればなるべく平等に扱おうとは思ってるけど、やる気がなければ話は別だよね。

そうしたヒエラルキーの最下層でしごかれることで辞める人も多いけど、そこを乗り越えられればかなりの忍耐力を身に付けられる!忍耐力を養いたいと思ってる人にもおすすめだな。

努力次第でどんどん収入があがっていく

何よりボーイの仕事のメリットとして大きいのは、収入面なんじゃないかな。

ボーイのバイトと正社員の収入について紹介したけど、努力次第で収入はどんどん上がっていく。

ボーイの世界に入ってわずか数ヶ月で昇給・昇進を望むことだってできるし、その額は右肩上がり。

相当なことをやらかさない限りは減給になることも少ないから、安定した高収入を得ることもできるんだよね。

自分の頑張りがすぐにその月、次の月の収入に反映されるから頑張りがいがある!

昇給制度がしっかりしているから、「店長に気に入られたら」とか曖昧な部分ではなく、「この仕事を覚えたら」「これができるようになったら」と昇給システムが具体的に決まってる店も多い。

だから次はこれを頑張って給料をあげよう!という風に、明確な仕事の目標を立てられるのも良いところだよね。

社交性が身につく

キャバクラにはたくさんのスタッフが働いている。

ボーイやキャストはもちろん、店長や送迎ドライバー、バーテンダーやキッチン専門スタッフがいる店もある。

しかも新しいキャストやボーイが入ってくる機会も多いし、お客さんと会話をする場面も多い。

毎日たくさんの人と会話をすることになるから、ボーイの仕事においてコミュニケーションは必要不可欠

新人のボーイに仕事を教えることも多かったり、時にはお客さんと雑談をすることもある。

仕事に慣れてきたら、ちょっとの目配せやジェスチャーだけで仕事の連携を取ることも多いから、他のキャストやボーイと仲良くなることはすごく大事なことなんだよね。

仕事をマスターする上でも、社交的になってボーイやキャストとのコミュニケーションを怠らないことが必要になってくる。

だから最初は人見知りでも、だんだんコミュニケーションを身に付けることができるから、コミュ力や社交性を養いたい人にもおすすめしたい。

ボーイとして働くデメリット

逆にボーイとして働くことのデメリットもある。

正直俺も、このデメリットが理由で何度も「ボーイの仕事辞めたい・・・」と思ったこともあった。

まあ、なんだかんだ言って、ここまで頑張ってこれたけど。

キャバクラのボーイの仕事が気になる人は、ぜひデメリットについても見ておいて欲しい!

働いてから「こんな辛い仕事だと思わなかった!」と想像と現実のギャップが原因で早々に辞めて欲しくないしね。

酔っぱらいの対応が面倒くさい

キャバクラにお酒はつきもの。

だからお客さんが店で酔っ払うこともあるし、飲み会の二次会で来店して、その時点でもう出来上がってるお客さんもいる。

そうした酔っ払いのお客さんは大声を出したり、キャストにセクハラを仕掛けたりするから要注意。

正直な話、俺もボーイ時代から店長をしてる今もなお、酔っ払いの対応は面倒くさいと思ってる(笑)

でもここで酔っ払いのお客さんを落ち着かせるのはボーイの役目

理不尽なことに正しい対処をしたとしても、ボーイが介入することで水を差された気分になってさらに怒り出すお客さんもいる。

そういう時はベテランのボーイでも手に負えないことも多いから、店長である俺が出て行ったり、警察を呼ぶこともある。

そんな時はストレスが溜まってしまうな。店の雰囲気も悪くなるし。

精神的にも肉体的にもかなりきつい

メリットを裏返せばデメリットになることもある。

忍耐力が鍛えられる、社交性が身につくことをメリットとして紹介したけど、忍耐力や社交性を鍛えようと思ってボーイの仕事を始める人なんて少数派だよね。

鍛えようと思ってない人にとっては、下っ端の時はこき使われて毎日いろんな人と話をして、かなりストレスが溜まる。

しかも深夜の時間にホール内を行ったり来たりと忙しく動き続けることになるから、精神的にも肉体的にもきついことは言える。

それも最初のうちを乗り越えれば慣れていくんだけど、その「最初のうち」を乗り越えられるかはその人次第で、全員ではないんだよね。

終電を逃して帰れなくなることがある

キャバクラのボーイの求人には「終電で帰宅OK」という文言が書かれているものもある。

そのつもりで応募しても、働いてるうちに忙しくなって残業することになり、いつの間にか終電を逃すことになってしまう可能性は捨てきれない。

キャバクラではボーイはひとつのテーブルを担当することになる。

ボーイはそのテーブルの氷などの補充やキャバ嬢のサポートをすることになって、仮にお客さんが2時間、3時間と延長すればボーイは離れることはできない。

終電だからと他のボーイに担当を交代してもらって良い店なんて少ないしね。

基本的にその席には1人のボーイが最初から最後までつきっきり。だからこそ帰るタイミングを逃す可能性も出てくる。

でも、帰る手段がないボーイも送迎ドライバーが家の近くまで送ってくれるから、その制度がある店を選ぶのが安心だな。

【まとめ】 努力次第でどんどん収入が上がっていくので、努力が好きな人におすすめ!

キャバクラのボーイの仕事は基本的にキャストのサポート。

最初のうちはストレスが溜まりやすいけど、努力次第でどんどん収入が上がっていくところが魅力だね。

学はないけど頑張って高収入を手にしたい!という野望がある人は、ぜひキャバクラのボーイの仕事に興味を持って欲しい。

自分の頑張り次第でスピード出世・スピード昇給だって夢じゃない!